肉の特徴

私たちの短角牛がくらすえりも岬は風速10メートル以上の風が吹く日が年間290日以上もある厳しい土地です。しかし、そこに生える牧草は毎日のように海から吹くミネラルを多く含んだ潮風によって、栄養たっぷりの牧草に育ちます。短角牛は広い放牧地でそのミネラル豊富な牧草をお腹いっぱいに食べて育ちます。もちろん農薬などは散布していません。良質な栄養を取り、起伏に富んだ広い大地を動き回りストレスフリーで健康に育つのです。また、出荷前の数カ月は牧場で刈り取った牧草で作ったサイレージや乾草と非遺伝子組み換えで収穫後に農薬散布されていない厳選した餌料を与え、美味しい肉に仕上げます。

高橋牧場の短角牛は健康に育つことと短角牛の遺伝的な特質との相乗効果で、霜降り肉ではない、赤身に旨味の詰まったヘルシーな肉になります。また、赤身の部分が美味しいだけでなく、脂身もさらっとしつこくないのに味があるのも特徴です。赤身をとっても、脂身をとっても、自慢のできる旨い肉です。

いいこといっぱいお肉の特徴

短角牛は、低脂肪のヘルシーで味わいのある牛肉と言われます。もちろん、それが自慢です。でも実際のところ本当はどうなのでしょう。下のグラフは北海道や東北で短角牛を飼育する仲間の畜産農家と全国肉用牛振興基金協会で家畜改良普及センター、帯広畜産大学の協力を得て調べた短角牛と黒毛和牛の肉の成分の比較です。どんなことが分かるのでしょう
 
うま味が多く、味わい深い!
グルタミン酸・・・アミノ酸の一種で昆布などにも含まれる「うま味」成分の一つです。
イノシン酸・・・・肉や魚などに多く含まれるうま味成分の一つです。
*このグラフではうま味成分としてこの2種類を調べ比較しました。これからだけでも旨味が濃い肉であることがうかがえます。また、うま味のもととなるアミノ酸総量が多いということからも旨そうだ!ということが分かります。実際、美味しいです!

ダイエッターやアスリートにおすすめ!
租脂肪含量・・・・肉の中に含まれる脂肪の割合です。短角牛の脂肪は黒毛和牛の3分の1程度しか脂肪が含まれていません。
アミノ酸総量・・・アミノ酸はたんぱく質を作る成分です。短角牛は比較するとアミノ酸の量=タンパク質が非常に多いことが分かります。
*これらのことからわかるのは、短角牛の肉が高たんぱく&低脂肪のとてもヘルシーな肉ということです。

体にいい成分がいっぱい!
タウリン・・・・特殊アミノ酸の一つで、体の恒常性を保つために重要な働きをしている物質です。コレステロールの吸収を抑えたり、心臓や肝臓の機能を高めたり(心臓循環器疾患や肝炎などにして有効だといわれる)、高血圧予防など、さまざまな効果を持っています。ファイト一発!で元気の出る成分としてもおなじみです。
カルノシン・・・抗酸化作用を持つ物質です。体の酸化を防ぐことから、疲労回復やアンチエジジング効果を持ちます。また、持久力や運動能力の向上にも効果があるとされています。
オレイン酸・・・不飽和脂肪酸の一つで、コレステロールを減らす作用があります。また、酸化しにくい性質があるため活性酸素と結びついて悪さをすることが少なく、がんや生活習慣病を予防する効果があります。

いいことばかりではありませんが、短所は長所に!
加熱損失・・・一定の加熱条件で流れ出してしまう肉汁の割合。値が低いほどジュージー。
剪断力価・・・肉を引きちぎるのにかかる力の値。値が多いほど固い。
*二つのことから、残念ながら短角牛の赤身肉は霜降りの肉と比べると、噛み応えのある肉質です。しかし、火の加え方のポイントをおさえると、ジューシーで味わい深いお肉を召し上がっていただけます。それに、噛むことは唾液の分泌を促したり、脳の働きを活性化したり、食べすぎを防いだり、虫歯を予防したり・・・。いろんな効果もついてきます!よく噛んで、美味しさを味わってください!
 
さらに、放牧中心で粗飼料を多く与えて育てる私たちの短角牛は、屠畜をした時の内臓の廃棄率がとても低いことが分かっています。内臓に病気がなく、健康である証です。そして、そんな短角牛の肉は、機能性成分のカルニチン(脂肪燃焼促進物質)や共役リノール酸(抗がん作用や脂肪蓄積抑制作用)が多く、ビタミンE、βカロテンの含有が多いということが、東北大学の先生の研究で分かっています。


美味しいだけでなく、体にもいい!胸を張って、皆様にお勧めできるお肉です!